ケージ、水槽
上下運動が好きなので、50cm以上の高さがあるケージがおすすめです。特に複数で飼う場合は大きなケージが必要です。子どものデグーの脱走を防止するためにケージの網目は細かいほうがよいでしょう。
また、ケージの網をかじってしまうデグーがいます。網をかじることによって不正咬合などをおこす場合があるので、かじり木を用意し、そちらに興味が行くようにしむけましょう。
それでもケージかじりをやめる様子がない場合は水槽での飼育をおすすめします。水槽の場合は、回し車(ホイール)や給水ボトルの設置などに工夫が必要です。
プラスチック製の衣装ケースはかじって穴を開けてしまうことがあるのでおすすめできません。
給水ボトル
デグーはけっこう水を飲みます。
ケージ内部に設置するものはかじられたりする恐れがあるため、ワイヤー部に外側から設置するものをおすすめします。
給水ボトルの口金には雑菌が繁殖しやすいため、よく水洗いをし毎日新鮮な水にとりかえてあげましょう。
牧草フィーダー(牧草入れ)
ステンレス製や、かじり木を兼ねた木製があります。
敷いてある牧草など、汚れてしまった物を食べなくてもよいように毎日新しい牧草をフィーダーへ入れてあげましょう。
木製フィーダーはかじり木としても使えるので、ボロボロになってしまったら新しいものに取り替えてあげましょう。
エサ入れ(ペレット用)
ひっくり返したり、かじったりできないものがおすすめです。陶器製の重い物、ケージのワイヤー部に引っかけるステンレス製などがよいでしょう。
寝床・巣箱
身をかくす場所を作ってあげましょう。
木製、布製などさまざまな製品が売られています。
床材
ケージの底に敷きます。チップやウッドリター、牧草などがおすすめです。
パインチップなどの針葉樹系はアレルギーを起こす可能性がありますので避けましょう。
回し車(ホイール)
成長を考え、直径25cm以上のものがおすすめです。
プラスチック製、ステンレス製などがあります。
砂場(砂と容器)
デグーにとってのお風呂です。デグーはぬれることが嫌いなので、水浴びをさせる必要はありません。
デグーが寝転べる大きさの容器と、市販の小動物用浴び砂を用意し、1日1回10分程度砂浴びをさせましょう。固まるトイレ砂は使わないようにしましょう。
また、衛生的にも砂場の常設はやめましょう。
万が一砂を食べてしまうようなことがあると、デグーのからだにさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。
かじり木
かじるのが大好きです。市販のかじり木などを入れましょう。
かじらないと歯が伸び続けて、健康を害します。
ホームセンターなどで売られている木材などもかじり木として使用できますが、合板やニス塗り・塗装などしているものは使用しないようにしましょう。
温湿度計
温湿度変化に敏感なので、ケージ内の温度や湿度が分かるように、ケージと同じ高さにおきましょう。
体重計(スケール)
料理用のはかりを利用できます。体重の変化を知ることは、病気の早期発見にもつながります。カゴや箱にデグーを入れると量りやすくなります。定期的に量りましょう。
あると便利な用具
【ヒーター】
ひよこ電球のように遠赤外線電球にて空気を温める物やケージの下に設置するタイプまで様々な物があります。各家庭で最適な物を選んで下さい。
※小動物用は噛むことを考慮しカバー等工夫された製品もありますが、感電の恐れがあるので配線には十分注意して設置して下さい。
【シリンジ】
注射器の針が無い物です。これはいざという時に強制給餌と言って流動食を与える時に役に立ちます。
入手方法は、動物病院で目的を話せば売ってくれる場合が多いです。そのほかにもインターネットサイトにて通販しているサイトもあります。
【尿検査紙】
デグーは前述でも記載した通り、動物実験で糖尿病の研究に利用されてしまうほど糖尿病の発症率が高い生き物です。日ごろのお世話をきちんとしてれば発症も防げますが、定期的に検査をすることも病気予防や早期発見につながりますので用意しておくとよいでしょう。
基本的には人間用の尿試験紙が市販されていますので、それを利用して目安とします。もし少しでも異常な数値がが検出されたら、迷わず動物病院に受診しましょう。
またペット専用や細かく検査できる試験紙もありますので、動物病院などで獣医師に相談されると購入可能な場合があります。
尿糖や尿たんぱく、尿潜血、ヘモグロビン(赤血球)検出は人間用の市販の物で代用可能ですが、あくまでも人間用ですので目安です。腎臓病などに関ってくる「潜血反応」は、ビタミンCを摂取していると偽陰性(ぎいんせい)になることもあります。「尿たんぱく」に関しては必ずしも陽性反応が出たとしてもそれがすぐに疾患につながらない場合もあります。心配な場合は迷わずに病院に行きましょう。
体調があきらかにおかしい、多飲多尿が有ると言う場合は、試験紙の検査結果に頼らずに迷わず動物病院に受診しましょう。
※試験紙の結果はあくまでも目安です。陰性反応だからと言って過信してはいけません。試験紙の結果以外にも注意を払い総合的に判断し、必要性を感じたら迷わず動物病院に受診しましょう。
【健康記録】
病気の予兆として、急激な体重の増減があるので、体重の計測だけでも立派な病気予防になります。少なくとも1週間に1回は計測するようにしましょう。病気などの早期発見にもつながりますのでぜひおすすめします。
エクセルやワードで記録表を作ったり、ノートなどにまとめておくと、受診する際の目安にもなります。